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2011 MAY

5/22 (SUN)

久しぶりに日記を更新した。が、どうもアレだな…全体にこう暗い内容だ…。まあ、いたしかたあるまい。明るいとは言えない日常なのだもの。とはいえ、こうして公開したものを改めて見てみると、劣等感が服を着て歩いているような自分が浮き彫りになるようだ。ハテ、いつから自分はこんなに物事に自信を持てなくなってしまったのか。

どうも原因は、行き当たりばったりさな日々にあるように思える。生活のための急ぎ働きが多くなり、その結果お客からは半ば「便利屋」のような認識を抱かれ、キャパシティをオーバーした仕事をこなさねばならなくなり、プライベートを駆逐していき、リフレッシュが行えないまま、睡眠を削り、イライラが増し…となっている。何より今、仕事に喜びを感じなくなってきているのだ。

これは本当によくない。これまでの人生では、ハードワークを楽しむことが出来たのに、こうして俯瞰してみると、現状がイヤでしょうがなくなっている。なのに仕事だけは変わらぬペースで請けている。そりゃ仕事も惰性になり、成果物も妥協が多くなろうというものだ。これはダメだ。客の信頼を裏切る行為以外の何者でもない。こうした状況は一番自分が嫌うものであったはずなのに。(@_@;

思わず顔文字なんて使ってしまったが、とにかくである。タスクを紙に書き出し、ToDo をきちんと整理せねば。
いつから自分はこんな基本的なことを怠けるようになっていたのだろう…。
離婚するのであれば、滞納していた年金や納税もしっかり綺麗にしなければいけないし、そのために必要なお金はちゃんと分けておかねばならぬ。多忙をこじらすとロクなことがない。あらゆるものがガンガンおろそかになり、刹那的な金の使い方になる。これでは貯まるモノも貯まらない。子供たちのために、これからはよりしっかり学資なども用意しなきゃいけないのだ。

今の自分は、自分が一番嫌いなことをやっている。そんな自分が嫌でしょうがない…という負の連鎖なのか。
由々しき事態である。明日は月曜日。何かを始めるには良いタイミングだし、気付いてしまったなら、もうしょうがない。本気で生活改善のためのプランニングをしなければ。抱える種々の問題はもうしょうがない。考えれば暗くなってしまうのも、そりゃもう本心なのだから隠しようがない。だが向き合わねばどうしようもなくなっている。

シクシクメソメソ。何も考えられず泣いてるうちはしょうがないが、「なんか腹減ったな」なんて感じるようなら、立ち上がる潮時であろう。泣きながらでもいいからメシを食わねばならない。なければ作らきゃ。でないと本当に死んでしまう。たまーに死んでもいいかななんて思うこともあるが、ごめんウソです。まだちょいと早かろう。せめてやることやらねば納得いかん。我ながら面倒な性格だが、そういう性格なんだからしょうがない。やるだけはやってみよう。

それにしても、なにか良い情報整理のツールはないかな…。データロスが怖いのと、タグ付けに翻弄されたりだったけど、改めて Evernote でも使ってみようか。アナログ ノートでも手帳でも良いのだけど。まあこのへんを探すのも含めての改善計画だ。楽しめるように気持ちを持っていくようにしよう。

5/21 (SAT)

矢口真里入籍。うーむ、そうか…という感じで、以前より交際はわかってはいたことだが、軽くショック。別にものすごくファンではなかったのだが、結婚とか婚約とかそういう単語にセンシティブになっているせいであろう。

思えば矢口の小栗旬とのスキャンダルがモーニング娘。崩壊の序曲であった。アイドルといえど若い女性であるから恋愛を否定するものではないのだが、アイドルなのだからそれなりの手順を踏んではくれまいかというところ。さすがに山口百恵までさかのぼる時代でもなかろうが、彼女たちのファンというのは大半が男なわけで、大なり小なり疑似恋愛の部分があるわけだから、それなりの年齢になるまでは交際している男性がいたとしてもきちんと隠し通して欲しいし、妙齢となって結婚するにしても過去の経緯などは公表しないでもらいたい。それがアイドルという職業の節ではなかろうか。そういう意味で矢口のスキャンダルはちょっと影響が大きすぎた。飯田圭織が卒業し、現役のリーダーとして就任したばかりなのに自覚に欠けた行動をすっぱ抜かれ、ツアーまっただ中にも関わらず脱退、フォーメーションから歌割りからすべてに影響を残し、それでもきちんとした反省の面を見せていればともかく、TBS のうたばん! でのコメントはファンをナメた軽佻なもので、その時から 2 ちゃんねるモーニング娘。板では「矢口氏ねはモ板の総意」とまで言われるほどになってしまった。しかし皮肉なもので、モーニング娘。衰退後も一人気を吐き、バラエティで安定度抜群の地位を築いたのも矢口だから人気というのはわからない。もともとバラエティの才能は持っていたが、99 の岡村や劇団ひとりなどとの絡みなど、非常にラッキーな環境も影響していると思うから、強運なのだな、きっと。

おかげでその後の娘。はもうなんというか、加護は不倫するわ、辻は出来ちゃった結婚するわ、藤本は筋肉芸人岩盤浴に行くわとスキャンダル続き。加えてつんく♂の才能の枯渇も手伝って、人気もへったくれも…。建前上は恋愛禁止なんて言っておきながら、ハッキリ言ってなんの説得力もない。

そういう意味ではなっちはさすがである。一時押尾学 (今となってはよりにもよってではあるが) のマンションから朝帰りが報じられたこともあったが、即座に否定し、それ以後は完全に恋愛系のネタはシャットアウトしている。それなりに業界裏話を聞いたところでは、彼女にももちろんお付き合いしている男性がいるのは知っていたが、プロとしての意識がやはり違うなあという感じ。矢口の「アイドルと恋愛どちらを優先するかといえば、恋愛。だから脱退してもいい」と公言する姿勢とは対極で、安倍さんはファンへの感謝の表し方に熱がこもっている。これは中澤裕子も同様で、やはり無名時代に手売りで 5 万枚を売ったリーダーとエースは自分の仕事がなんなのかということを、ちゃんと理解している。この二人であれば、結婚となってもファンが納得する形でコメントを出すように思える。もっとも中澤姐さんの場合、ファンのほうから「もういいから早く幸せになってくれ」とまで言われているが…。

男ももちろんそうあるべきなのだが、女性には、やはり好きな人を一番に考えるようであって欲しい。だからこそ、矢口のようにしょっちゅう浮いた話が出てくると、なんなんだこの尻軽は、なんて思ってしまうこともある。恋多きといえば聞こえはいいし、実際には恋愛なんてどう転ぶかわからない部分もあるから、そういうことも否定しない。ただ、「はしゃぎすぎだ。自分に女が出来て嬉しいのはわかるよ。けどそれで悲しい思いをするやつがいるってことも認識すべきだ」とは軽井沢シンドロームのセリフだったか。男女の立場の違いこそあれ、このセリフのようなことはやっぱり考えるほうがいいのじゃないかなあ。結婚したアイドルが「幸せになります!皆さんこれからも応援よろしくね!」なんて言われても。好きな女の幸せは願いたいから表面上はつっぱって祝福する。けれど、内心は悔しさでいっぱい。大抵の場合、男なんてそういうものなのだ。

5/20 (FRI)

とある会話の黙示録。そのまま蓋しておけば良いものを、好奇の心は止められず。嫉妬と諦観のクロス カウンター。そんな中でもこなさにゃならぬ打ち合わせ。駅に降り立った時には 20:00 過ぎ。これはもう酒だ。なんでもいい、ハード リカーをガツンとやって今日はもう眠ってしまいたい…と少々ササクレ立った気持ちで改札を出ると、駅前広場から聞こえるピアノ弾き語りのストリート ライブ。

久々に立ち止まって聞き入ってしまったのは、さくらかおりというシンガー ソング ライターさんの歌声であった。所々で微妙に音が外れたりするのはご愛敬というところだが、何故か惹かれる声。結構な人だかりも頷ける感じで、カメラをかまえる人もいるからファンがついているのかもしれない。可愛らしくはあるが、正直ビジュアルは垢抜けているとはいえず、演奏中のパフォーマンスも若干過剰気味だ。が、その分情熱的な歌い方だし、ファルセットものびがあって美しい。ファニー ボイスなので好みは別れるだろうが、そうした声質に微かに混じる憂いみたいな表現は好みだ。MC は明るくてなかなかに面白いし、レコードされたものよりライブのほうが向いているタイプなんだろうか。

Kashi. が立ち寄った時はもうラスト ナンバーだったために、ほとんど聞き込めなかったのだが、ライブが終わり最後の挨拶時、オーディエンスに対して丁寧におじぎをし、一人ひとりに声掛けしながら握手をして回る姿勢は大変好印象。Kashi. のところにも来てくれ、「CD も出てます!」と言うので買い求めることにする。「ありがとうございます!2 枚アルバムがありまして、今日歌ったのはこちらで…」と言うので「んでは両方を」と言うと感激される。名前入りで CD にサインしていただけた。「良かったらメルマガが出ておりまして」などというので、もうなんでもこいの勢いで申し込むと、またまた感激される。この間、結構な時間がかかっていて、他のお客さんの視線が微妙に痛くなってきたのでそそくさと退散しようとするが、マネージャらしき人が帰ろうとする Kashi.をみて「ほら!」と他の人に挨拶していたご本人に、注意を促してくれる。ほかにもフライヤーを配ってる女性なんかもいて、あとから上記サイトを見てみると、結構なクオリティだし、PV も素人ではない感じ。メジャー デビューを目指す事務所所属のセミプロ…といったところなのかな?

活動歴はもう数年になろうとしているようだが、そのせいか舞台度胸はあるようだから、あとは歌い込んで歌い込んでオーラが出てくるまで頑張って頂きたい。久しぶりに気になるアーティストであり、刺激になった。Kashi. も最近はちょっと荒み気味だし、四十の手習いでちゃんとギターを始めようかな。

5/16 (MON)

昨日は父親との酒について書いたが、日中は所沢の自宅マンションまで戻り、車検から返ってきた車を置いてきたのであった。今の時点ではあまり利用機会はないので、置いておくだけであれば東京の駐車場を借りるのは馬鹿馬鹿しい。なにせ 3 倍もの値段なのだ。

所沢に向かう運転中、マンションでは地デジ視聴のための設備がないことに気がついた。今は馬鹿みたいな安さでテレビが売っているため、買い換えようと思えば買い換えられるのだが、テレビそのものはまだまだ使える。プログレッシブでないからスキャンラインは出てしまうが、それ以外はまだ問題がない。新婚時に買った物だからもう 11 年。テレビとしては長い間使っている部類だとは思う。買ったばかりとなれば話は別だが、ここまでくれば壊れてから買い換えればよろしい。

アナログ停波まではあと 2 か月ほどである。正確にはアナログ放送の配信は 6 月 30 日までのはずだ。それ以後は完全停波の 7 月 24 日まで「アナログ波で警告が表示されるだけの画面」が放送されることになる。とすれば、あと 1 か月足らずだ。

女房とはテレビのことで揉めたこともあった。大人向けドラマを子供に見せるなとか、食事中にテレビを見るなとかだ。女房は学生時代に一人暮らしをしていた歳、寂しさに耐えかねてテレビを四六時中つける生活をしていたらしく、それ以来テレビが手放せなくなったという (Kashi.も今はその気持ちがわかるのだが…)。それくらいテレビが好きな人であるし、子供たちもアニメなど見たい番組くらいはあるだろう。

だが、生活費を切り詰めねばならない状況では、彼女にテレビを買う余裕もあるまい。そう考えたらなんだか少し悲しい気持ちになってしまい、チューナー代わりにパナソニックのブルーレイ レコーダを衝動的に購入、持っていってやることにする。なんと 5 万円台。いやあ安くなったものだ…。ほんの数年前、レコーダーもテレビも 10 万円を切る値段ではお話にならなかったというのに。パナソニックを選んだのは、チャンネル切り替え時のデコードが早いこと、ヘルプが分かりやすかったことだ。長い間の信頼性もある。リモコンが若干使いづらいのが気になったが、将来パナソニックのテレビを買うまでは我慢してもらおう。

家に入ると、案の定誰もいない。息子の野球に出掛けているのであろう。リビングに置いてそそくさと退散する。本当は配線までやってやりたい気持ちもあったが、そこまでの時間はなく、いたしかたない。簡単な配線方法を書いたメールを送ると、夜になって礼の返信が来た。なかなか忙しいようである。お互い、文面はほとんどがですます調でのやり取りだが、離婚云々とは違う会話ができるだけでも気持ちは楽だ。

離婚したくないというわけではない。かといって、まだ行く末を話し合い切れていない今、積極的に離婚したいということでもない。だが、このままではいけない、なるべく早く決着は付けねば…というややこしい心境だ。ま、たまには…という感じの余録。淋しさに変わりはない。が、そうした僅かでも余裕が出てきただけでも良しと思わねば。

5/15 (SUN)

親父と呑み。行きつけの飲み屋の常連がライブをやるので来てくださいと言われていたのだが、親孝行が優先であろう。

父親を先に送り出し、仕事を片付けて指定されたスナックの扉を開けると、店の女の子 (この場合の女の子という表現には、注意が必要である) と絶賛デュエット中の親父がステージに立っていた。いつものことなのでシレッとしながら入店するも「あらー!久しぶり!」と盛り上がる。得てしてこういう場所で常連の息子というのはウケがよろしい。「えー!息子さんなの?いいわねええ」だの「いやあ、息子と飲めるってのは最高でしょう、良かったわねええ、お父さん」などと、今まで何度となく言われたことを、また言われる。このあたりのトークは鉄板だ。

それにつけても、親父とは最近「ああ俺は本当にこの人の息子なのだなあ」と思うことが多い。仕事の在り方なんかもそうなのだが、自分の女好きは間違いなくこの親父のせいであろう。スナックの会話なんてのは得てして下ネタが混じるものだが、実の父親の口からパイパンがどうの、欲しい女は押し倒すくらいしなきゃだのと出てくると苦笑するしかない。

引き続き 2 軒目。まあ親父としては息子と呑むというのはやはり楽しいのであろう。店の人に「いつもはもっと紳士よー。今日は嬉しいんでしょうねえ」などと言われるくらいカラオケでもはじけるはじける。息子の口から言うのもなんだが、親父は歌がなかなかのものである。ものすごく音程が取れるとかではないのだが、声が甘い。このおかげで結構な人気者なのだが、そうなると「じゃあ息子さんも歌わないと!」という流れになるのは必然というものだ。ということで散々歌わされることになったのだが、これがまあ幸いにしてウケが良く「いやあ、さすがだ!親父さんに似ていい!いやむしろ」などと言われるとこちらも気分が良い。「そうですかあ?あざーす!」などと言いながら歌いつつ、ふと横を見ると店の女性客とチークを踊る親父。うわーと思っていると、こちらもその女性からご指名。親父の歌声をバックに踊ってみると、耳朶に熱い吐息なぞ吹きかけられる。おそらくは 50 代後半、いや 60 代、もしかしたら 70 代前半の女性だ。なんとも言えぬ気分だ。

まあ、たまのことである。歌を誉められたりするのはそれなりに楽しいし、悪くない。が、毎度何が困るといって、親父が楽しくなりすぎて帰りの自転車で大変ハラハラさせられることだ。世間的にはお目こぼしされていることも多いが、本来自転車でも飲酒は NG なのである。だからこそ少しはまともに走ってもらいたいのだが、フラフラと非常に覚束ない。家の前ではとうとう 3 件隣の家の塀に突っ込んでいった。んもうバカ!幸い大事はないが、このままではいつか深夜に病院から電話が来るような自体になりはしないかと心配だし、あまり目立つようならちょっと注意せねばならんだろう。が、日頃ストレスを感じているんだろうなというのは傍目にもわかる。あまりハメを外しすぎないよう祈るばかりだ。またたまには呑もう、父よ。

5/14 (SAT)

贈り物を選ぶというのは楽しいものだ。貰うのももちろん楽しい。プレゼントというのは双方が笑顔になれる素敵な風習であると思う。しかし、以前の日記で女房について書いた時のようにせっかく選んだ贈り物でも、封さえ開けてもらえぬままずっと放置されてしまうようなことがあったり、お別れした相手からそれまで贈ったものを丁重にお返しいただくということもある。こうした時はやはり寂しい。

それでも Kashi.は贈り物が好きだ。その人のことを想い、出来るだけ喜んで貰えるように、その人が自分に今までくれた喜びへ感謝の気持ちを込めて選ぶ贈り物が好きだ。そうした気持ちは日々の中で感じる悲しい気持ちや、辛い仕事などをひとときでも忘れさせてくれるだけでなく、豊かな喜びを与えてくれる。

今となっては贈り物をすることが出来ぬ人もいる。不徳、我儘、誤想など理由は様々。どうも Kashi. は今あるものへの感謝を見失ってしまいがちのようだ。特にここ 1 年では、あまりにも色々なことが重なった。失った人々はいずれも自分にとって大切な人たちばかり。鬱であった時期とはいえ、覆水盆に返らず。40 を手前に一回人生をリセットし直しているようなものだ。

時は緑萌ゆる早苗月。柔らかく優しい風に頬を撫でてもらえるこの季節が Kashi. は好きだ。別れの辛さは、いつかきっと時が癒してくれると信じたい。特に今年は被災地の人々のことを思えば、こちらの悲しみなど微々たるものだ。こんなことを言うと不謹慎なのかもしれないが、あの震災は人への想いというものを思い出させてくれ、それが如何に大切なのかを教えてくれた。人はそうそう変われない。しかし、確かに変わったと思える時がある。辛い思いも、幸せな気持ちも両方大切なのだ。この気持ちはもう二度と忘れないし、忘れたくない。

荒れて尖った心は他人だけでなく、結局自分を傷つけるということが分からぬままに、自ら切り捨ててしまった人へ。
皮肉にも別れを告げることで、人を想うということがどういうことなのかを考えさせてくれた大切な人へ。
いつもは鍵をかけているけれど、今日だけはこの想いを薫風に乗せて贈りたい。
誕生日おめでとう。笑っていますか。今、君が穏やかな気持ちで日々を過ごせていることを祈ります。

5/12 (THU)

ここ 1 年くらい、どんどん仕事が雑になってきている。なにかこう毎年この時期になるといわゆるアンニューーーイといった気持ちになって、同じようなことを言っている気がするが、これもひとつの五月病だろうか。なんにしても、仕事に気乗りしないというのは良くないことだ。

だが気乗りしないものはしないのである。どうも惰性でものをこなし、自分の仕事にプライドが持てない。時折ブルリと体が震え、復活することもあるのだけど、瞬間最大風速といった感じであとは凪いだり荒れたり。かなり落ち着いてきたほうだと思うのだが…。少なくとも休息が必要だよなあ。効率の悪い仕事ほど精神を疲弊させるものはないと分かっているのだから。

5/10 (TUE)

かなり前より膝の不調を訴えていた父だが、地元個人医の半年以上の治療にも関わらず一向によくならない現状に業を煮やして警察病院にて診てもらうと、一発で要手術との診断。町医者の医療に限界があるのは理解できるが、ある程度の治療を行って効果がなければ、速やかに大病院を紹介するなりすればいいものを、益体もないヒアルロン酸だかの注射だけ続けられてもなあと、憤りを覚える。もっとも父親も我慢しすぎだったのだが…。

聞いてみると、血流不足で左膝の関節が壊疽のようになっているため、人工関節に置換するのだという。手術から退院までは 3 週間くらいだそうだが、退院後は相応のリハビリが必要であろうし、これまでのような肉体労働はもう無理ではなかろうか。「あと 3 年は仕事しようと思っていたのになあ」と残念そうに呟く父のバイタリティはたいしたものだが、放置しておいて治るというものでもない。幸いにも緊急性のあるものではなく、手術タイミングには猶予があるとのこと。納品などを調整し、3 週間という期間であれば Kashi. も運転や配達くらいは手伝える。

母親が入院して 1 年超。1 日も欠かさず母の元へと日参し続けた父もこの頃は疲労が目立つようになってきていた。静養も兼ねてきちんと治してもらえればこちらも安心だし、Kashi. も、少し今の仕事が辛くなってきていたところだ。収入に不安は残るが親孝行でもある。気分転換やダイエットも兼ねて、夏くらいには少し休業してもよいのかな…。

5/9 (MON)

かつての彼女に恋人が出来たとの報。お付き合いしていた当時、彼女は少し心に風邪をひいていたせいで色々とエキセントリックになりながら喧嘩もしたけれど、その都度クレバーになりながらきちんと自身の悪いところを認めて歩み寄ってくれ、またこちらの悪いクセなどは呆れたり怒ったりせず根気よく諭してくれた優しく頭の良い人であった。様々な事情からお別れすることになったけれど、最初から最後まで常に 100% の愛情を向けてくれた彼女。きっと新しい彼にも同じように、いや自分以上の愛情と笑顔をむけていることだろう。

恋愛としての形が終わってからも、長く励まし合っていたり、時には泣き言を零したりさせてもらっていたが、それも向こうのパートナーがいなかったから出来たことである。なので、今回の報せが寂しくないといえばウソになる。特にフリーランスで毎日一人きりで机に向かっていると、その寂しさは倍増だ。だが、そうした思いを持てることもまた喜びであると思いたい。心からの愛情を持てる人と出会えた。それでいいではないか。

今回のお相手は一流企業にお勤めし、趣味や性格も合う人であるという。かつての恋でも恋は恋。一人置いて行かれたような寂しさはいつものことだ。これまでの人生ではそうしたものを未練であると思っていたし、未練とはまだ恋の気持ちを捨てきれぬからだと思っていた。しかし、そうではないのである。未練とは単なるやり残しであり、後悔だ。自分が 100% の気持ちと行動で常に相手に接していたことができていれば、そうした気持ちは起きないのだと気がついた。気づくのが遅すぎだろう。

こうした気づきを与えてくれたのは彼女のおかげである。もう今までのように連絡を取り合うことはないだろう。だからこそ彼女の幸せがいつまでも続くように祝福したい。彼女がこちらに向けてくれた愛情は本物でもあるが、彼氏としての代用の役目もあっただろう。今はもうその必要がない。以前よりちょこちょこと話題に出ていたその彼のことが君はとても好きなようだし、年齢も年齢だから結婚もしそうな気がする。こうした余計な予感は何故か的中する Kashi.のスキル。だから、本当におめでとう。どうか自分との時のように、君が悲しい涙で心を痛めることのないように祈ります。

5/8 (SUN) Mother's Day

母の日。昨年秋くらいから絶食制限を解かれ、病院食を摂るようになった母だが、その内容はというとどうにも食欲の湧くようなシロモノではない。粥こそ 5 分粥だが、あらゆるおかずはミキサーですり潰され、まあ不味いのなんの。味が良いときもあるのだが、食事の美味しさというのが見た目や食感に大きく影響しているのがよくわかる。

そんな食事である上に、365 日常にベッドの上で運動もせず、元々食が細い母は、さっぱり食が進まない。たまに完食することもあるが、大抵は「もういいわ」と残してしまう。これではなんの楽しみもなかろうということで、先日化学調味料無添加のブイヨンでキャベツのポタージュなどを作っていった折には珍しく「美味しいわ」と飲んでくれた。もっともこれは息子が作ったものだからという親心フィルターもあるのだろうが…。

せめて元気だった頃からの好物で何か作ってやろうと思い、今日は生メロンとゼラチンでメロンゼリーを作っていったら、こちらはお気に召したようで「ちょうだいちょうだい」と一人前完食。おかげで夕食は半分くらい残してしまったようだが、「今度は別の果物のも食べたい」という。あまり医者の判断で出している食事以外のものを食べさせるのはよくないことなのかもしれないが、食欲というのは生きる喜びであるとも思う。ほんの僅かでも楽しみが持てるのであれば、叶えてあげたい。次回はイチゴあたりで持っていってあげよう。喜んでくれると良いのだけど。

5/5 (THU)

母親の誕生日ということで妹夫婦が実家まで子供を連れてやってくる。皆で見舞いに行くという中、長男は中野サンプラザでコンサートに並ぶという親不孝。参加は昼の部だけで、夕方からはいつものようにお世話に向かうから許しておくれ…と少々心中穏やかでないながらも、前から楽しみにしていたドリーム モーニング娘。の公演だ。穏やかでない心も弾もうというもの。妹は汚いものでも見るように白眼視していたが、好きなものは好きなのである。確かに 40 も目前になってアイドル コンサートに並ぶというのは確かに世間体はよろしくないのだが…。

だが、いざ会場に着いてみれば自分などとんだ若造であった。なんと年齢層の高い客層なんだ…。白髪や薄毛になりながらも当時と変わらぬファッションで戦闘準備をするベテラン兵士の面々には恐れ入るばかり。まあ間違いなく同じ穴のむじななのだが、なんとも言えず居心地が悪いので無関係のような顔をして喫煙する。

座席は 13 列目とまあまあの距離で、しかも目の前が通路というなかなかの好位置。コンサートの内容は往年の名曲から現役娘。の楽曲まで 19 曲。合間合間の MC で若干息切れがあるのはメンバーの平均年齢を考えれば致し方のないところ。なっちですらあと 3 か月で三十路である。中澤裕子にいたっては 38 歳。久住小春が 19 歳でなんとか平均年齢を下げてはいるが焼け石に水というものだ。だが、恐ろしいほどの体のキレであった。正直、あそこまできっちり踊れるとは思っていなかっただけに嬉しい誤算である。というか、さすがのプロ根性が本当に見事であった。特に保田圭と矢口は現役といっていいほどだし、中澤は CM でもご存じのダイエット効果か、その年齢にしてヘソ出しコスチューム。割れた腹筋が素晴らしかった。

良かったのは開演前、メンバーによる東北関東大震災の募金活動を行っており、握手会並の距離でメンバー全員を間近に見られたことだった。その距離でズラリと並ぶ全員を見るのは初めてであり、大変に感動する。ものすごい可愛さだ。アイドルってすごいな!と心底思う。もう美味しいケーキ屋のショウケースのようであり、うわーモンブランもいいし、レアチーズもいい。ガトーショコラも大好きだし、でもやっぱりここは王道のショートケーキかななどと目移りしまくり。アイドル オーラ恐るべしであり、やはり中でもなっちの可愛らしさは尋常ではないものであった。生身の女の子というのはここまで可愛くなるんだなあと打ち震える。

年齢層の高いコンサートといいながら、若い子 (女の子も) も結構な人数。はて、この子たちはどうしてドリムスに惹かれたのであろう。まあこうした人々のはつらつとした感じのおかげで胡散臭さが軽減されているから有り難いのだが。ともかく全体的には満足度の高い内容だった。恐ろしいことに、相当に古い曲でも合いの手が自然に口をついて出たのは我ながら驚きだ。正直、アイドル コンサートで「なーっち!なーっち!」とか「ヲイヲイヲイ」とか言ってる姿は知人にはとても見せられたものではないのだが、大変にストレス解消になりスッキリ。こうした非日常というのはやはり必要なのかなと思う。ということで母さん、誕生日おめでとう。あなたの息子は馬鹿者です。

(5/10 追記) 後日談。朝方からめざましテレビをつけて仕事をしていると、当日のコンサートの様子が流れており、観客がサイリウムを振る映像の中に自分がいた。もっともモブであるから顔などはわからないのだが、座席の位置で自分だとわかる。うーむ、なんともいえない気分だ。どうせならもっと大きく映ればネタになったのに(笑)。

5/4 (WED)

休日でも郵便配達はやっているのだな、と、いつも女房に転送を頼んでいる自分宛の郵便物を開封すると 2 通の封筒。わ、子供たちからだ。どうも先日所沢に立ち寄った際に女房に預けたお年玉のお礼らしい。このお年玉、正月に手渡そうと思っていて渡せなかったものを、いつまでも手元に置いておいてもしょうがないということで置いてきたものなのだが、女房が「お礼の手紙を書きなさい」と言ってくれたらしい。

息子のほうは、彼らしいさばさばした内容で、最近は女房に料理をならっていますと結んであった。娘のほうはさすがにお姉さんの分、多少表現も文章量も多めで成長したなあという感じ。「会ったり電話をしたりするのは勇気がでないので手紙を書きました」とある。ここらにまだ距離感を感じるが、強烈な拒否反応を示していた頃に比べれば格段の歩み寄り。お互い短い手紙だったが、何度も読み返す。

女房にメールし、返事を書きたいけれど…というと、返信で「欲しい!と言っていますよ」とのこと。GW 明けには届くように返事を書こう。こどもの日を前に、子供たちに感謝。女房にも感謝の 1 日。

5/3 (TUE)

車検が迫っているため、所沢まで車を取りにいく。5 か月以上乗っていなかった愛車は花粉と黄砂でホコリまみれ。バッテリも弱っていたようで、エンジンのかかりが悪かったが、しばらくアイドリングしたら安定してくれたので良かった。1 年も放置すると動かなくなってしまうし、その前に動かせてよかった。

離婚話が現実的になっている状況下では、もう 1 BOX の車は不要なのかななどと考えてしまうことはあるし、94 年登録だから、すでに 17 年落ち。走行距離は少なめとはいえ 12 万 ㎞だ。今回いい機会だから処分しようかとも考えた。だが、楽しい時も辛い時もいつも一緒にいた車である。壊れて動かないというならともかく、エンジンはすこぶる快調だ。さすがに今時の車と比べてしまえばラグジュアリーという意味では物足りないところもある。ドアの開閉音なんかはその最たるもので、今時の車のように良い音はしないし、思い切り閉めると壊れてしまいそうな雰囲気すら漂っている。足回りもフニャフニャで元々腰高の車だからちょっとスピードを出せば安定感は失われる感じだ。

けれど、一人でのんびりとゆくには良い相棒かもしれない。睨み付けるようなデザインが多い現代車の中にあって、微かに笑っているように見える優しいフロント マスクもブラウンのボディ カラーも今は珍しいものだ。保安基準改正前の 1 BOX キャブオーバーのボディはもう販売されることはない。新車販売のディーラーも「もう Kashi. さんには車を売るのは諦めましたよ」と笑われる始末。

モノより思い出、とは日産セレナの CM で使われたキャッチ コピーだが、思い出とともにモノがあるなら、それはなお鮮明なものとなる。思い出だけにすがるような生き方はしたくないけれど、思い出を語れるような人生にはなりたい。いつかは別れの日がくるだろうが、それまでは一緒にいよう。それにつけても駐車場代…東京はなんと高いのだ。実に所沢の 3 倍だ。目下、それが悩みのタネなのである。ま、なんとかなるさ。

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※過去ログは追々体裁を整えてから公開していきます。

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